<PSP>発売に1000人以上の列 数時間で売り切れ続出

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」(2万790円)が12日、発売された。首都圏の家電販売店には徹夜組を含めて購入希望者が殺到、1000人以上の行列ができたため、開店時間を早めるなどの対応に追われ、約3時間で売り切れる店もあった。
 PSPは、プレイステーション2なみの映像でゲームが楽しめ、音楽と映像も再生でき、無線通信機能を搭載した携帯端末。
 東京・新宿のヨドバシカメラには前日から1000人以上が並び、午前6時に開店。最終的には1500人に整理券を配布して、約3時間で売り切れた。店頭に「完売」の看板を掲げた。同店では「次にいつ入荷するか分からないので、予約などの対応も取れない」と話していた。
 一番乗りは11日の午前11時から並んだという東京・武蔵野市の会社員(22)で「出荷数が少ないが、この店は入荷が多いといううわさを聞いた。ゲームだけでなく、映像や音楽も楽しめるのがいい」と話した。
 また、東京・池袋のビックカメラは700人、秋葉原ラオックスでも600人、渋谷のツタヤでは400人が列を作り、午前7時ごろから発売した。
 SCEによると、今回20万台を出荷したが、十分な入荷数が確保できず、予約販売はせずに当日販売のみにした店舗が多かったという。今後、週10万台以上、年内に50万台を出荷する予定で、年明けには欧米でも発売し、05年3月までに全世界で300万台の出荷を計画している。(サイバー編集部)